カナ 用語 解説
セク セグメンテーション

【segmentation】

セグメンテーションは、分割、分断の意味。市場細分化の手法。顧客ニーズが多様化・複雑化している現在、すべての顧客にすべてを提供していくことは不可能であり不効率である。そこで、マーケットを相対的に同質なニーズをもったいくつかの顧客集団に分割し、ターゲット(的)とすべき市場設定を行うべきであるという主張。一昔前、電通が大衆から分衆の時代に変わったと発表したが、現在、消費者は多様なグループに分かれる。消費者向け雑誌の種類の多さがそれを物語っている。市場セグメントのユニークな会社がある。米国クラリタス社である。クラリタス社は、米高消費社は、似たような人たちが同じような地域に住む傾向があるとして、郵便番号によって市場をライフスタイルでセグメント化した。図2は、地域を40のライフスタイルのセグメントした事例。一般に論じられている市場細分化の方法は(1)人口統計学的(デモグラフィック)セグメンテーション、(2)ライフステージ・セグメンテーション、(3)ライフスタイル・セグメンテーションである。
  セグメンテーション・ストラテジー

【segmentation strategy】

最初に企業マーケティングの目標があり、その目標を達成するための高邁な手段が戦略。戦略は長期的で、全社的。掲げられた戦略のアクション・プランが戦術。戦術は、短期的、部分的。セグメンテーション・ストラテジーは、すべてのマーケティング努力を、ターゲットとしたある特定のマーケット・セグメントに向けて行う全社的なマーケティング計画。例えば、ある高級ブランドの時計を販売するマーケティング努力は、その時計を贅沢品と位置づけ(戦略設定)、その広告・販売促進などマーケティングは、いわゆる上流階級の視聴者に絞り込んで行われる。
セツ セットトップ・ボックス

【set-top boxes】

ケーブル放送受信機のコンバーターのように、テレビの上に備え付けて消費者がインタラクティブなサービスを受けるためのコンピュータ内蔵のコントロール・ユニット。
セル セル

【cell】

全体を構成している中の一つのグループ(部屋)。調査業界では、調査に使われる標本グループの構成要素。コンピュータ業界では一つのスクリーン画面の縦と横で区切られたマス目などを指す。
  セルイン

【sell-in】

消費財メーカーが小売業に商品を導入してもらうための説得行為。例えば、自社商品の棚スペースを確保するために、競合商品より有利なプロモーションや割引を行うこと。
  セールス・インセンティブ

【sales incentive】

事前に定められた売上目標を上回ったことに対してセールスマンに提供される報酬。セールス・インセンティブは製造業者によって、製品に売上促進として提供される。インセンティブは現金や、例えばエキゾチックでわくわくするような所への旅行など、特別賞のような形で与えられることもある。
  セールス・フォース・オートメーション

【sales force automation】

顧客との接触履歴管理、提案書作成、営業エリアのプランニングといった機能をオートメーション化すること。
  セールス・プロモーション

【sales promotion】

広告やマーケティング努力を補い、広告とパーソナルな販売努力とを協調していくことを助けるための行動、材料、仕掛け、テクニックのこと。スィープステークスはいろいろなセールス・プロモーションの中でも最もよく知られたやり方であるが、他にクーポン、販促割引、コンテスト、ギフト提供などがある。
  セールス・レター

【sales letter】

ダイレクトメール・パッケージの販売努力をより強調するためのレター。セールス・レターには個々のタイプ打ち、タイプセット、完全なコンピュータ化型式、あるいは定形フォームで、見込客の名前と住所とそれぞれ個別に入れて完成されるものなどの型式がある。セールスマンが見込客の興味を喚起し、販売チャンスを促すためのレターを出すのもセールス・レターである。
  セルフ・メーラー

【self-mailer】

マーケターに郵送されてくるようにした返信フォーム。封筒を必要としないもの。返信ハガキ。ビジネス・リプライ・カード(Business Reply Card)、セルフ・セーラーとも呼んでいる。
セレ セレクション・クライテリア

【selection criteria】

抽出基準のこと。クライテリアとは基準のこと。あるグループから小グループを抽出(セレクション)する基準。セレクション・クライテリアは、例えば年収、年令、職業、購買歴、地理的位置、ライフスタイル、子供の数、性別、教育レベルなどのようなもの。リスト上の個々人のいくつかの特徴を基準にして行われるリスト・セレクションに関係する基準を指す。リスト・セレクション基準は、ある基準はダイレクトメールや他のプロモーションにおいてレスポンスを得るために有効であるというマーケターの経験によって選ばれる。例えば、顧客のほとんどが、年令が30〜35歳だとしたら、年令30〜35歳をセレクション基準にする。
  セレクティブ・インサーション

【selective insertion】

特定の個人に郵送される封筒に、特定の内容物だけを入れることへの許可。
  セレクティブ・バインディング

【selective binding】

カタログやクーポン冊子の作成。1回のバインディング(製本)の過程で、想定した受け手に様々な出版物の内容を選んで製本し、各々異なった印刷物を作り上げるテクニック。例えば、一冊のカタログで、女性ファッションの広告ページは女性だけに送付されるように選び、製本し、送付するテクニック。あるいは造園用用具の広告は、一戸建住宅に住んでいる人々だけに送られるように製本する。オートマティック・セレクティブ・バインディングとも言われる。自動的に記事を選び、自動的に製本するシステム。
セン センサス・データ

【census data】

アメリカ合衆国国勢調査局(The U.S Bureau of the Census)によって収集されるデモグラフィック情報。国勢調査データ。このデータは、マーケターが国勢調査地域の共通のデモグラフィック的特徴を持つ住民の購買行動を予測するために使用されている。
  セント・オフ・クーポン

【cents-off coupon】

クーポン持参者に購買時点で値引き権利を与えるクーポン。クーポンは持参者から小売業者に渡され、小売業者は、それを償還するためにメーカー、卸業者、あるいはクーポン・クリアリングハウス(例えば、ニールセンクリアリングハウス)に提供する。ある小売業者は店舗に顧客をより多く呼び込む目的で、独自のクーポン(ストア・クーポン)を提供し、値引き費用を自ら引き受けるものもある。クーポンは消費者が新製品を試したり、購買頻度を高めたり、ブランドスイッチを引き起こしたりする戦略目的で使用される。ある種のクーポンは、クーポン発行者の目的達成を確実にするため、期限や最低購買量が定められている。クーポンは新聞や雑誌の折込、広告欄等を通して配布される。あるクーポンは商品パッケージの中に入っていたり、パッケージ上に付いていたりして、同じ商品を購入したり、併用品(例えばチーズのクーポンがクラッカーのパッケージに挿入されていたりする。)を購入する際に利用できるものもある。後者は、クロス・クーポニング(Cross-Couponing)と呼ばれる。これらのクーポンは、1年におよそ1,500億も発行されている。しかしながら実際に償還されるのはほんのわずかである。(平均3%といわれている)最も償還率の良いクーポンはパッケージに挿入されていたり、パッケージ上に付いているクーポンである。これはすでにその商品を購入した人々は再び同じ商品を購入しやすいという理由からである。