8月の生活歳時&キーワード
・お盆休み、新学期
・帰省、海水浴、花火大会、夏バテ対策、冷房病対策、宿題、防災週間、新学期準備
旬の商品
・野菜:カボチャ、ナス、枝豆、さつまいも
・果物:巨峰、スイカ、桃
・魚介類:するめいか、さんま、うなぎ
・精肉:カレー用肉、焼肉・バーベキュー用肉
・デリカ:うな重、夏野菜天ぷら、キス天、アナゴ天、オードブル・おつまみ類
・加工食品:カレー、スパイス、バーベキュー用ソース、そうめん、冷麦、麺つゆ、ドレッシング、清涼飲料
・菓子:スナック、珍味
・和日配:焼きそば
季節歳時と連動して販促対象になる商品
1.お盆休み
・帰省する家族を出迎える地方では、おもてなし料理を拡充する
⇒果物売場でスイカ、巨峰、鮮魚売場でお刺身、精肉売場で焼肉・ステーキ用肉、惣菜売場でお寿司・
オードブルなど
・帰省する家族が多い地域では、冷蔵庫在庫を一掃するメニューや菓子、スナック、飲料などを展開。
⇒焼きそば、チャーハンの素、行楽向けのスナック、菓子類、飲料をPOP訴求
2.夏バテ対策
・お盆終了直後から、暑さと疲れで食欲がなくなりがちな季節に向け、ビタミン、ミネラル豊富なメニューの
展開
⇒青果売場でのネバネバ商材(モロヘイヤ、長いも、オクラなど)を、レシピカードを付けて展開
⇒鮮魚売場でのうなぎ、山かけ用まぐろなど
⇒精肉売場でのステーキ用肉、味付けホルモン類、焼肉、カレー用肉
⇒エスニック・カレーに必要な商材の展開(エビ、シーフードミックス、スパイス、ココナッツミルク、カレーペースト、
インスタントカレーの素など)
⇒洋日配でさわやかなデザート(マンゴープリン、フルーツゼリー、杏仁豆腐など)
⇒飲料売場でスポーツドリンク・栄養ドリンク類
⇒加工食品で栄養機能食品類
3.冷房病対策
・暑くて食欲減退気味のお客様がいる一方で、クーラーによる身体の冷えに悩まされる女性のお客様
も多いこの時期。冷房病対策食材としてPOPを作り、以下のような対象商品に付ける。身体を温める
メニューをレシピカードで紹介すると尚よい(例:かぼちゃのいとこ煮、しょうが紅茶など)。
⇒青果売場:唐辛子、にんにく、しょうが、かぼちゃ、しそ、ニラ、ごぼう
⇒加工食品売場:ごま、こしょう、わさび、シナモン、味噌、黒砂糖、カレー、らっきょう
⇒洋日配売場:チーズ
4.昼食関連商材の展開
・自宅での昼食需要が増える時期である。簡易調理商品やカレー、焼きそばなど手軽に作れて栄養も
しっかり摂れるメニューを訴求。
⇒加工食品売場:レトルトカレー、カップ焼きそば、カレー、パスタ、パスタソース、乾麺
⇒和日配売場:焼きそば、うどん
⇒洋日配売場:生パスタ、生パスタソース
⇒惣菜売場:サラダ、スープ
⇒パン売場:サンドイッチ
5.「秋」の演出
・8月第4週目より訴求
⇒青果売場:巨峰、豊水、りんご、きのこ類
⇒鮮魚売場:秋さんま、さば、ぶりなど焼き魚用
⇒米売場:新米
⇒加工食品売場:まぜごはん素など
⇒惣菜売場:きのこごはん、栗ごはん、焼き魚など
SPE(スタート・ピーク・エンド)情報
・かぼちゃ
6月末から立ち上がり、夏のピークは8月の第1週から来ている。
・枝豆
ピークはやはり8月の第1週。昨年同店では、7月よりも平均単価が3割近く下がったことにより、需要が大きく
なっている。
・さつまいも
7月下旬より立ち上がり、ピークは8月最終週。8月下旬で秋の味覚の演出に欠かせない商品である。
・巨峰
同店では7月最終週から立ち上がり、8月最終週にピークを迎えている。お盆を過ぎて価格に値ごろ感
が出始めるタイミングを逃さず店頭で訴求する。
・桃
6月下旬から立ち上がり、7〜8月は右肩上がりで売上が伸びる。価格に値ごろ感が出るのは8月下旬頃
から。この店でのピークは8月30日の週であった。
・生するめいか
昨年の同店の場合、平均価格は5月上旬をピークに徐々に安くなり、それに伴い売上を伸ばした。
ピークは9月下旬だが8月下旬にか価格が下がったこともあり、一気に売上が伸びている。
・さんま
8月16日の週から急激に立ち上がり、ピークは8月30日の週に来ている。8月下旬より「秋」を演出する
重要なアイテムの1つである。
・カップ焼きそば
代表的な2品として「日清UFO」と「ぺヤングソース焼きそば」。
・ゴーヤ(にがうり)
昨年の立ち上がりは6月下旬からだが、かなり名前が一般的に知られるようになったので、
今年はより早く立ち上がる可能盛大。昨年同店では7月第1週目にピークを迎えている。
・オクラ
最需要期は7月であるが、6月もコンスタントに売れ続けている。
・マダコ
7月第1週目と8月第2週目にピークが来ている。半夏生の慣習がない地域でも、夏バテ
防止、さっぱりメニューとして天ぷらや酢の物での訴求は可能
・カツオ
立ち上がりは4月初旬。最初のピークは4月下旬。一度落ち着いた後、7月下旬に再び
第2のピークが来ている。
・うなぎ
土用の丑の日に前後して7月19日〜25日の売上が突出している。立ち上がりはその3週間
前(6月28日〜7月4日)からである。
・うな重
うなぎ同様、7月19日〜25日の週売上が圧倒的に高い。土用の丑の日終了後も8月下旬
までは需要がある。
・ゴーヤチャンプルの素
同店では5月下旬より配荷が始まったが、本格的に動き出したのは店頭にゴーヤが並び
始めた6月中旬からである。6月下旬からは毎週売上を増やしていることが分かる。
ピークは8月第1週に来ている。
・カレー関連のスパイス
通常のインスタントカレーはどうしても特売価格に大きく左右される。それらの商品は除いて、
カレー関連スパイス類で見てみると、7月上旬にピークが来ている。スパイスは通常一度買うと
使い切るのに時間がかかる。それだけカレーが食卓に登場する頻度が高いことを示している。
・アイスコーヒー(洋日配)
5月下旬より立ち上がり、6月末から7月初旬にかけてピークを迎えている。
・ナン
カレーの付けあわせとして「ナン」もかなり一般的になってきている。同店では、1年を通じて
7月第1週に最も売上が高くなっている。
|