売場管理は、「売価管理」・「販売管理」・「在庫管理」・「発注管理」・「陳列管理」があります。
●「売価管理」は取扱商品カテゴリー、品目の販売価格管理です。いくらで販売すれば何個、何枚売れるかを想定し、売価を決定します。チェーンストアの場合、売価はバイヤーから支持されます。店別に決定する場合、つぎのようなことに留意してください。
- プライスゾーン:お店の売価の上限
- プライスライン:お店の売価の下限
- プライスポイント:お店の中心売価(いちばん売れる価格)
●「販売管理」は与えられた予算の達成です。今週100万円の販売予算なら販売予算を達成するように商品別に売れ行きを管理します。つぎのようなレポートを分析しなくてはなりません。
- 売れ筋管理:商品カテゴリー・販売区分別の商品アイテム高売上数順位
- 死に筋管理:商品カテゴリー・販売区分別の商品アイテム低売上数順位
- ファーストセラー:販売区分別ファッションアイテム高売上数順位
- スローセラー:販売区分別ファッションアイテム低売上数順位
- 売上ゼロリスト:ある一定期間売上ゼロ商品リスト
- 日販数:商品アイテム別1日の売上数(担当商品日販数を把握する)
●「在庫管理」は在庫を適正に維持する管理です。適正とは過剰にならず、品切れにならない在庫水準の維持です。売れ上げの予測、売れ上げの推移にあわせて発注を多くしたり、少なくしたりして適正な在庫を維持できるようにします。つぎのような項目をマスターする必要があります。
- 商品回転率:売上高/平均在庫X100
- 平均在庫:期首在庫+期末在庫/2(または期首+10日+20日+期末/4)
- 回転率アップ積極思考:在庫を増やし売上を上げて高める方法
- 回転率アップ消極思考:売れないからと在庫を縮小して高める方法
- 売上/在庫比率:売上に対し何倍の在庫をもつかの指標
●「発注管理」は商品補充業務です。欠品にならないように決められてルール通り発注を行います。つぎのような項目を理解しておかなくてはなりません。
- 商品カテゴリー別発注サイクル:毎日、2日毎、週毎など発注サイクル
- 商品カテゴリー別発注日:月曜日、火曜日など発注日
- アイテム別発注数量:1回当たり最大発注量、最低発注量、定量発注数など
- 発注数量修正:売上に応じた発注数量修正方法
- 納品サイクル:発注日から納品日までの日数
- 日販数:商品アイテム別1日当たり売上数量
- 適正発注数:日販数Xリードタイム(発注日から納品日までの日数)+安全在庫
●「陳列管理」は売れるように陳列することです。お客様の目に留まり、方向をストップさせ(立ち寄り)、手にとってさわり、買物かごに入れてもらうように商品に演技させるように陳列します。つぎのようなことに配慮してください。
- クリーンネス(清潔):商品の汚れ、棚の汚れは最悪。要注意です
- 前進陳列:食品販売なら前進陳列は原則中の原則
- フェース:商品のどの面をお客様に見せるかの選定
- 関連商品陳列:食品ならメニュー関連、ファッションならライフスタイル関連
- 大量陳列:同じ単品を山積みし、プロモーションを演出
- ボリューム感:売れ筋のボリューム感を演出
- カラーコーディネート:果物・野菜で色彩訴求、ファッションなら流行色を全面に
- シナリオ:社会行事・地域行事の物語、社会意識訴求シナリオ、いま旬を意識
- 整理整頓:陳列の乱れ、欠品厳禁
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