世界最初のコンピュータは1946年に誕生しました(ENIAC)。ワシントンのスミソニアン博物館に
展示されています。
昔、コンピュータへのデータ入力はパンチカードやパンチテープでした。一人が紙カードや紙テープに
穴を開けます。もう一人が正しく穴を開けたかチェックします。これがベリファイです。
自分で穴を開け、自分でチェックすると「俺は正しく仕事をしている」という先入観が働き、ミスを見
逃してしまいます。ミスを見逃すとコンピュータは誤作動となり、故障の原因になります。ミスを見逃
さないために、ベリファイ(検証)を徹底します。
人間は必ずミスを起こします。神様ではないので、ミスを起こすのが当然であり、ミスは人間に共通
する欠陥です。この欠陥をできるだけ防止するため、ベリファイが大切になるのです。
営業場面でつぎのようなミスがよく発生します。
・ 電話問合わせに、返信しないフォローミス
・ 見積書作成ミス
・ 契約書記載ミス
・ 納品ミス
・ 納期ミス
・ 提案書誤字
・ 支払いミス
・ アポ日程忘れ
・ 約束時間ミス
あなたはどのようなミスを経験しましたか?ミスはせっかく築いた信頼をいっぺんに破壊してしまいます。
お客様を立腹させるようなミスを犯すと出入り禁止になります。営業はお手上げです。
ミスを撲滅する自衛策を準備しなくてはなりません。要望や電話は確実に要点をメモすること。「誰が」
「いつ」「何の件で」「何を」要望したかをしっかりメモを取ります。特に日付、時間のメモは重要です。
このメモを毎日、レビュー(復習・復唱)します。朝起きてすぐ、通勤途中を利用します。オフィスに入って
からは、さまざま要件が飛んでくるので、会社でのレビューは問題が生じます。自分の販売活動を毎日
チェックします。
会社の事務スタッフや同僚などとの信頼関係を構築するのも重要です。「社内営業」という言葉があり
ますが、社内の関係者に自分を売り込んでいなくてはなりません。信用を築いておくとお客様からの問合
わせ電話をしっかりメモしてくれ、伝言忘れは少なくなります。逆に嫌われていると伝言がうまく行きません。
お客とトラブルになり、スタッフと大喧嘩になってしまいます。
電子メールも毎朝、確実にチェックしましょう。どこからどのような要望が入っているかわかりません。見逃して
しまうとお客様とのトラブルに巻き込まれてしまいます。
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