昔から「持てる人」と「持たざる人」に二分されています。
イタリアの経済学者パレートは国富の八〇パーセントは人口の二〇パーセントの人々で握られ
ていると統計を発表しました。もしかしたらあなたの会社の販売実績の八〇パーセントは二〇パーセント
の優秀な営業マンによって達成されているかもしれません。一度、計算してみてください。
あなたがアプローチしている見込み客はどちら側でしょうか。持てる側、それとも持たざる側でしょうか。
持たざる側は持てる側に嫉妬心を起こし、毛嫌いする傾向があります。この嫉妬心に漬け込むことで
販売に成功できます。
経営戦略を立案する手法の「強み」「弱み」の分析をします。見込み客の弱点をリストアップしてみます。
・ 業界平均より利益率が極端に低い
・ ここ数年、業績は低迷している
・ 若々しい社員が見えず、どうやら社員の平均年齢は五〇歳を超えている
・ 社用車はBMW、ベンツではない
・ きれいなビルではなく裏通りの不便なオフィスである
・ インターネット・テクノロジーの利用は不十分だ
・ 中期経営計画を立案する余裕もなく立案するスタッフもいない
・ 毎日、会議に明け暮れている
・ ワンマン経営だ
・ 同属経営の会社だ
弱みを感じていれば同業に対しジェラシーを感じているはず。そのジェラシーをくすぐり、欲求に火を
つけます。「あなたの会社もできます」と。成功は金でも学歴でも知識ではありません。本当に必要な
ものは「ガッツ」「図太さ」「やる気」「大胆さ」「ずるがしこさ」「ねばり強さ」「世渡りの技術」「頭の切れ」
であることを述べ、元気を失っている会社に勇気を売り込みます。
ジェラシーはあなたにとっても自分を成長させるビタミン剤です。嫉妬心があなたを奮い起こします。
嫉妬心が導火線となって、心が駆り立てられ、エキサイティングします。同僚の営業成功に顔で笑って
拍手しますが、腹の中は嫉妬で煮え返っています。「畜生、今度は俺の番だ」と建設的に嫉妬心を
活用します。嫉妬心もなく、茫然と時を過ごしているだけでは人生で成功しません。
自ら心の火を灯してください。
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