1992年5月2日〜13日 NDL訪問
デンバーの"ナショナルデモグラフィック&ライフスタイル(NDL)"を訪問。
午前9:30から昼食(バッファローカンパニー)をはさんで午後3時半まで感動のプレゼンテーションと社内ツアーを受ける。 下記の順で各セクションのプレゼンを受けた。
・ データエントリー・セクション ・ データベース・マーケティング・セクション ・ コンピュータルーム ・ ライフスタイルセレクター・セクション(感動の時間)
・ 情報分析(CHAID統計分析)セクション 素敵なビルにオフィス環境、素晴らしい応対、見事なプレゼンに感動した一日だった。(後にR・Lポーク社買収)
NDLは、個人の"ライフスタイルデータ"を所有する全米唯一の会社。 ライフスタイルデータ収集の仕組み。耐久消費財メーカー保証書を活用。消費財メーカーに保証書一括管理を営業し、受注し、以下のようなアンケートを保証書に掲載。アンケートの回収率を高めるため抽選により豪華な景品をオファー。
・ 誕生日 ・ 家族の年齢と性別 ・ 結婚状況 ・ 職業(11種類にチェックする形式) ・ 家族の年収(12段階チェック)
・ 教育レベル(高卒中退から大学卒業まで6段階) ・ 通常使用のクレジットカード(3種類と使用しないのチェック) ・ 貴方の普段の住まい
・ つぎの6ヶ月以内12ヶ月以内の結婚など私的な行事(7種類のチェック) ・ 女性用ファッション・カタログのどれを利用しているか(5種類でチェック)
・ 配偶者と貴方の通常参加する行事、または興味(60種類から複数チェック) ・ 60項目で重要と思う3種類の番号60種類から選択し、記入 ・
家族で当てはまる項目(14種類から複数チェック) 返信されたライフスタイル調査結果をデータベース化(当時、3000万世帯データベース)。 ソニー、ペンタックス、パラマウント、ポラロイド、NECなど47社がクライアント。クライアントメーカーにエリア別シェア情報など情報サービスも実施。
性別・年齢・年収だけでは判断できない消費行動をライフスタイルデータに重ねることでより効果的な顧客のターゲティングを追求。 ※(荒川コメント)アンケートデータからライフスタイルで顧客を抽出する"ライフスタイルセレクター"という仕組みに感動し、質問を繰り返した。(1992年、NDL社長ティモシー・プランクを日本に招聘)。アイデア次第でデータの拡張は可能。
*荒川著書『ダイレクト・マーケター』ダイヤモンド社(158ページ)に詳細に記述。
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