パイロットテスト

パイロット店従業員参加テストを行う

従業員パイロットテストを行う目的は以下の通りである。

第一の目的はカード・マーケティングの重要性の理解。
会員カード特典を理解するためには自分自身がそのプログラムに参加してみなくてはならない。会社は何を始めようとしているかを知らなくてはお客様に「呼びかけ運動」を徹底することはできない。

第二の目的はシステムの作動テスト。
想定通りシステムが機能するかをテストする。思いがけない問題が生じることがある。お客様とトラブルを起こす前に事前に問題点を探り、問題があればそれを解決しておく。

第三の目的は従業員がシステムのオペレーションに慣れておくため。
オペレーションに不慣れだと顧客をスピーディにさばくことができず、顧客に不満を与える結果になる。

目的を達成するためにパートを含め全従業員(社長、役員も含む)にカードを申し込んでもらう。システム上カード区分を設定できるようにし、従業員は一般顧客であるか判別できるようにする。

パイロット店顧客テスト

テスト店選考は競合が厳しく、売上が平均的で、店舗運営がしっかりしていて、本社/本部から近い店舗を選定すること(本社/本部の支援が選られやすい立地)。テスト期間は1ヶ月から3ヶ月。

■顧客テストの目的

顧客の支持を得、成功させることが目的。成功させるには何を、どのようにすればよいかの重要なポイントを探る。顧客へのコミュニケーションが最も大切になる。

  • 「呼びかけ運動」:実行の問題点の把握と改善案を探る。
  • 「申込カウンター」がうまく機能しているかどうかを探り、問題点・改善案を列記する。
  • 「運用マニュアル」でぬけがないか、実行困難なものは何か、理解されていない点は何か探る。
  • 「顧客意見収集」:現場に立ち、顧客の話し声に耳を傾け評判を探る。
  • 「POSシステムの作動」:カード読み取りからチェックアウトまでのスムースな流れのチェック。
  • 「バックオフィス・システムの作動」:顧客データの登録、売上データの書き込み、レシート名前印字、レシートメッセージ、ストコンとの接続状況、顧客データ分析などバックシステムのチェック

■テストの検証

  • 全体運用状況の検証:「呼びかけ運動」実行状況を検証、「申込カウンター」機能を検証、「運用マニュアル」の妥当性を検証、「POSシステムの作動」状況の検証、「バックオフィス・システムの作動」状況の検証など全体運用の状況を検証する。
  • 効果の検証:カード申込顧客数推移、カード顧客数比率(全顧客数に対するカード会員顧客数)、カード会員買上高比率(全売上高に対するカード会員売上高)、カード会員買上単価と非会員買上単価比較、カード会員来店回数と非会員来店回数比較。更にテスト実施前と実施後の売上対比、粗利高対比、粗利益率対比など数値効果を検証する。
   
 
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