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第6章 よい顧客サービスの源流
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真実の瞬間(モメント・オブ・トルゥース)
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モメント・オブ・トルゥースとはトドメの一発、真実の瞬間といわれる言葉。闘牛でいわれる言葉だ。顧客によい印象を与えるか、それとも悪い印象を与えるかはほんの一瞬で決まる。顧客を一生の敵に回すか味方にまわすかはほんの一瞬で判断される。顧客がその会社を判断する瞬間は20秒とかからない。 私が受付に2時約束と告げる。受付嬢は、忙しくてコンピュータ画面から目を離せない。数秒後、やっと顔を上げ、ご勝手にどうぞ、早く行ってちょうだい、という風情で対応する。この短時間のやりとりでネガティブな判断をする。この受付の悪印象は無意識にその会社全体の印象になってしまう。これは公正とはいえないが、これが顧客の発想であり、顧客の論理である。 まったく逆の場面を想像してみよう。私があなたの会社に足を踏み入れるやいなや、受付の人はすぐさま「おはようございます。ご用件うけたまわります」と笑顔で対応。面会を伝えると、受付は「少々お待ちください、お茶かコーヒーはいかがですか」と訪ねる。このポジティブなやりとりの瞬間は、私を味方にする。 つぎのような明確な態度がポジティブな瞬間を生み出す。
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