流通再生戦略
 
第4章 小売技術論(1)−正しい分類
 
小売業分類の役割
 
  小売業においても、分類は、商品活動を有効に進めるための基礎となるものである。たとえば、分類することによってつぎのような効果が得られる。
  • 分類は整理の一つの手がかりとなる
  • 分類を作成すれば、その店の個性が生まれる
  • 分類は従業員の能力を数十倍にする
  • 分類はキメ細かな管理を可能にする
  • 分類はムリ、ムダ、ムラの排除を可能にする
  • 分類は問題の発見を容易にする

つまり、正しい分類の体系をもっていれば店の特徴を明確にすることができ、売上のデータを把握・分析することによって、そのお店の特徴にさらに磨きをかけることができる。予算・実績管理、発注から納品・販売までの効率的なオペレーションもスムーズになる。逆に、分類体系が悪いと実績管理が不適切になり、オペレーションは不効率、生産性が悪く、ムダな作業が多くなり、従業員に不満と疲労を与え、それが顧客サービスに影響し、買いたくないお店に変えてしまう。正しい分類体系は、適切な小売経営を実現するための生命線なのだ。

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