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第3章 小売業は効率−オペレーションが再生の決め手
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ケーススタディ:加工センタープロセス管理
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チェーンストアとは複数店舗を展開している小売業である。複数店舗オペレーションは単独店オペレーションと違ってよりシステム化が必要になる。必要というより、チェーン・オペレーションは小売業のシステム化そのものである。店舗規模、品揃えを標準化し、均一的・安定的な品揃えを実現し、標準化、スケール化、専門化、いわゆる3S効率概念を追求するコンセプトである。効率追求のためにチェーンストアは、通常、加工センターをシステムに組み入れる。
加工センターの目的は店舗の均一な品質、鮮度維持にある。店舗によって品揃えも品質も鮮度も違ってくるのは、店舗で加工(インストア加工)している場合になる。センターはあくまで均一な品質、鮮度維持にある。もちろん店舗の顧客ニーズの変化に合わせたメニュー開発、柔軟な製造と配送の実現を視野に入れる。 加工センター設立の第一の目的は店舗への開店時100%品揃え、鮮度向上、高品質維持にある。そのためにリードタイム(発注から納品までの時間)の短縮、1日多便、製造サイクルの短縮化の仕組みを実現しなければならない。 第二の目的は経営全体コストの削減。原料、商品など一括仕入れによるコストダウン、混載方式による配送のコストダウン、技術者集中化・専門化による効率化、生鮮食品検収の徹底、品だし作業の効率化などによってコスト削減を実現する。 センターの設立は店にとっても利点になる。均一的・安定的品揃え、開店時100%品揃え実現、店オペレーションコスト削減、的確な発注業務の実現と発注精度向上になる。 チェーン本部としてはマスタ登録による品揃えにより、品揃えの一元管理、計画的な販売促進、バイヤーによる生鮮食品の全体管理が可能になる。 センターは集中化による製造コストの削減、品質の向上、配送スピード化と配送コストの低減に協力する。センター業務は必要材料手当、製造計画、配送計画など週間計画による作業遂行。工程別製造指図、材料出庫指図書、出荷リストの作成。進捗管理、製造日報、歩留まり管理、在庫表出力、材料別製品別粗利益表出力実績管理などシステムを通じて業務が管理され、小売経営全体のコストダウンと品質維持に協力する。
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