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第3章 小売業は効率−オペレーションが再生の決め手
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プロセス・イノベーションという概念
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リエンジニアリングをズームインすれば、プロセス・イノベーションという言葉が浮かび上がる。リエンジニアリングのねらいはプロセス・イノベーションである。根本的に業務を改革するには、既存業務を見直す必要がある。業務を流れでとらえ、流れの中の一つひとつの業務を細かくリストアップし、これは必要、これは不用だから廃止、統合可能なら統合するなどプロセスを見直し、改める。その手続きを経て根本的な改革をはかり、効率的な組織に変える。
小売業なら商品発注、納品、検品、検収、保管、在庫管理、在庫場からの商品移動、陳列、棚卸し、レジ清算、POSデータ管理、閉店業務、施設点検、必要書類管理、など多くの業務が絡んでいる。 オペレーション機能面から捉えると「品揃え機能」「仕入れ機能(バイイング)」「プロモーション機能」「物流機能(DC、PC)」などがある。品揃えは店舗別にどのような商品を扱うかの計画から実行評価までの一連のプロセス。1章のマーチャンダイジングで述べたようなこと。プロモーションは年間、半期、月間、週間の販売促進に関する計画立案から実行、評価までの流れになる。DCはディストリビューションセンター、つまり一括商品受け入れ、保管、店舗への移動、在庫管理という商品物流管理の流れ。PCはプロセスセンター、精肉、鮮魚、野菜など材料を手当、商品加工(商材のメニュー化)し、店舗に商品補給する機能。これらの業務は排他的ではなく、有機的に統合されていなくてはならない。 プロセス・イノベーションを検討するに当たって3S(Standard・Scale・Specialization)を意識したい。標準化(スタンダード)は店舗の標準化、品揃えの標準化、棚割の標準化、プロモーションの標準化、業務の標準化、管理の標準化、物流の標準化など。規模化(スケール)は売上のスケール化、仕入れのスケール化、プロモーションのスケール化、企業のスケール化、物流のスケール化など。専門化(スペシャリゼーション)は販売の専門化、仕入れの専門化、プロモーションの専門化、店舗開発の専門化、マネジメントの専門化、物流の専門化など。
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