流通再生戦略
 
第3章 小売業は効率−オペレーションが再生の決め手
 
効率化概念−5S
 
  効率化には組織を形成する各属性が有機的に働くように体系を汲み上げる必要がある。前項で述べたとおりである。効率はそれだけでは実現しない。組織が機能的に働くためには、標準化概念が必要になる。システムに流すモノを標準化し、単純化し、それを結合(システム化)する。効率を生産するには、合理化概念、いわゆる「5つのS」の徹底が必要になる。
  • 標準化(Standardization)
  • 単純化(Simplification)
  • 特殊化(Specialization)
  • システム化(System)
  • 大量化(Scale)

このなかで特に重要な原則は標準化である。標準化されないと、さまざまなムダが発生する。標準化とは、『広辞苑』をひくと、「品質・形状・寸法を標準に従って統一すること。これによって互換性を高める」とある。

小売業で重要な標準化は、「売場面積など店舗の標準化」と「陳列什器の標準化」と「店舗配置の標準化」である。

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