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第3章 小売業は効率−オペレーションが再生の決め手
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システムってなんだ
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一つの組織は仕組みであり、システムである。そして組織は目的をもつ。営利団体組織なら「最小の費用で最大の利益」をあげることだ。最小の費用で最大利益があげられるよう組織には効率が追求される。
その組織は一つの属性、変数、細胞ではない。複数の属性、複数の変数、複数の細胞からなり、それぞれが相互に関連し、組織の目的を達成するために個々の働きがある。つまり、相互が有機的に連動してはじめて組織が効率的に働く。この「有機的」が重要。組織を構成する各属性が「排他的」ではシステムはうまく機能しない。ムダが多くなり、非効率になる。 販売部門と仕入部門は有機的に機能しているだろうか?排他的になっていないだろうか?チェーンストアでよく耳にする言葉がある。「売れないのはよい商品を仕入れない商品部門のせいだ」と販売担当、「いや、売れないのは販売担当の売方が悪いからだ」とする商品部門。これでは有機的にシステム(組織)が機能しているのではなく、排他的に動いていることになる。ここに小売業の生産性の低さ、効率の悪さの原因がある。 システムを表す図式にインプット、アウトプットがある。一つのシステムへのインプットは他のシステムへのアウトプットになる。他のシステムからインプットされ、それを処理(プロセス)して、他のシステムにアウトプットする。それが問題なく行われなくてはならない。仕入れというインプットが「欠陥品」を売場にアウトプットすれば、システムは不効率になる。
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