POSデータ活用学
 
POSデータ活用学 第2項
 
インストアマーチャンダイジング
 
  スーパーマーケットの経営管理体系は「商品政策」「価格政策」「ISM」の三つに分かれます。ISMとはインストア・マーチャンダイジングの略称です。

「商品政策」は商品計画や品揃え計画、売れ筋・死に筋管理、新商品取扱評価、販売商品荒利ミックス政策などがあげられます。

「価格政策」は売価の設定です。低価格で数量をたくさん売り、回転率で利益を稼ぐか、あまり販売数量が期待できないのである程度価格を高めにして利益を稼ぐか、ポリシーを明確にします。需要曲線というのがあり、価格が下がれば重要が増える。価格を上げれば需要が落ち込むという曲線です。価格に敏感に販売数量が変化する商品は価格弾力性が高い、逆に価格にあまり影響を受けない商品は価格弾力性が低いと言います(用語辞典参照)。

インストア・マーチャンダイジングは「インストア・プロモーション」と「スペース・マネジメント」に分かれます。インストア・プロモーションとはエンド陳列などの店内販促活動です。ストア・マネジメントは棚割計画とフロアマネジメントに分かれます。

棚割計画とは商品カテゴリー別にどのアイテムをどの棚、どの段に何フェース並べ、陳列数はいくらにするかの計画と管理です。

フロアマネジメントはお客様の動線を意識的に変えていく管理手法です。忙しいお客様をできるだけ全売場を歩いていただき、商品の前に立ち止まって頂き、商品をカートの中に入れていただくように顧客動線を演出する必要があります。動線を長くするように工夫する。店内での滞在時間を長くするようにする。通常15分ぐらいがスーパーマーケットの平均滞在時間です。つぎに立ち寄り回数をできるだけ多くなるように工夫する。POPを取り付けるのはそのためです。そして「インバスケット個数」が多くなるようにする。1個より2個バスケットの中に入れていただく工夫をする。

お客さまはコーナーをさけるように動きます。また。売場の端の部分は見過ごしがちです。通路の片側だけから購入し、両サイドから均等に購入する行動はなかなかとりません。以上のお客様行動にどのように対応されていますか?

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