はじめに

激戦地で戦っているスーパーマーケット経営者は、できる限り早く、フリークエント・ショッパー・プログラムを実施すべきだ。すべての顧客を対象にする全方位型マーケティングを行うのではなく、競合の弱点をつく集中戦略で生き残りをはかる必要がある。激戦区、あるいは激戦が予測される商圏にある小売業は、ごちゃごちゃ言わず、即刻、FSPを開始する必要がある。

以下、始めるに当たって留意点を述べておく。日本市場、顧客データを取らず、分析もせず、単にポイントを提供するカードプログラムを実施している小売業が多いが、あれはFSPでもなく、ロイヤルティ・マーケティングでもなく、FSPの名を借りた邪道なマーケティングである。1店舗目は無料だからと取り付く小売業が多いが、とんでもない、間違いである。

 

 
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