売場管理のまとめをしておきます。 基本10項目、売場管理ポイント10項目です。ノートを見なくても書き出せるように暗記してください。
1. 前進陳列励行
お客様は前から商品を取ってカートに入れます。そうすると商品が見にくくなります。奥まっている商品の前出しを常に行う必要があります。
2. 欠品防止
棚が空っぽになるような補充発注は問題です。数字を分析し、正しい発注をできるように訓練しなければなりません。棚割の検討も必要です。
3. 売上ゼロアイテムのカット
カテゴリー内の単品で20%は売上ゼロアイテムです。なぜか20%のアイテムが売れません。この20%は資金の無駄です。売場が不潔になる要因にもなります。素早く除去しましょう。
4. フェーシング・コントロール(棚割管理)
同じアイテムのフェース数が4フェースや5フェースになっていませんか?3フェース以下が棚割の原則とされています。特にPB商品を売りたいあまり、PB商品のフェース数が多い傾向が見受けられます。
5. プライスカードの取り付け管理
すべての商品アイテムにしっかりとプライスカードを取り付けます。仕切板とプライスカードがついた陳列が原則です。両方がないと最初に陳列した品揃えが崩れてしまいます。どこに何を並べていたのかわからなくなり、顧客のための売場ではなくメーカーや問屋のための品揃えになってしまいます。
6. POPの活用と管理
商品の前に気の利いた商品説明を取り付けましょう。POP(Point Of Purchase)の活用です。今晩の献立に悩んでいる奥様にささやかな提案になります。商品という演技者の紹介です。
7. 季節感の演出(メリハリ演出)
年がら年中同じ売場になっていませんか?売場は商品という俳優が演技するステージ、劇場です。一幕ごとにステージの模様を変えますよね。まったく変化のないステージではどんな名優でも引き立ちません。少なくても月毎になにか変化をもたせなくてはなりません。季節感、社会行事を利用し、変化のある売場を演出するよう努力してください。
8. 関連販売励行(バスケット分析の結果活用)
世界最大の小売業ウォルマート(3500店舗、約6兆円の年商)でのPOSデータを分析し、紙おむつを購入する顧客の多くがビールを購入しているという関連購入結果を発見しました。その結果から紙おむつの側にビールを並べたら売上が上昇したという有名な話があります。売上をあげるには1回当たりお客様買い上げ単価を上げることです。その極意が関連商品販売を促進する陳列にあります。関連購入される商品の組み合わせをいくつも発見して関連販売のプロになりましょう。
9. クリーンの徹底
食品は衛生を販売する商売です。一にも二にもクリーンネスです。商品や売場の清潔ばかりではなく、自分の服装、ヘアースタイル、爪を清潔に、さっぱりと。トイレは汚れていませんか?毎日清掃、毎時チェックを心がけてください。汚れたPOPやポスターを放置していないでしょうね?
10. 厳しいまなざし(プロとしての職業観)
商品別に日販数を把握していますか?日販数が正しい在庫を維持する魔法の数値です。豆腐の日販数は100個だとしたら、毎日発注なら100個の発注、100個の在庫です。インスタントラーメンの日販数が2個なら、3日毎の発注は6個が適正陳列数です。品切れに備え安全在庫を考慮するなら適正在庫の10%アップ、7個が在庫数になります。このように数値に基づいてすべてをコントロールする業務をこなせる容認あればあなたは小売りのプロです。
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