カラーマーチャンダイジングガイド 
 
カラーマーチャンダイジングの重要性

 
 

現代はモノがあふれ、モノ過剰の時代ともいわれています。統計によると1世代あたりの服種別所有枚数は、ブラウス=40枚、セーター=20枚、スカート=23枚、ワンピース=25枚だそうで、かなりのタンス在庫になります。このような時代のマーケット戦略としては、「カラーで売る」ということがポイントになります。

お客様は同じ色を二度と買うことはほとんどありません。違う色なら買いたいという気持ちになるはずです。これからのセールスポイントは価格や効用よりも、色彩やデザインです。

図3を見てください。

<図3A>          <図3B>

図3Aは、モノ不足時代のお客様の行動です。

  1. 先にまず価格を決め
  2. つぎに身体にフィットするものを選び
  3. それから気に入ったデザイン
  4. 気に入った色を選ぶ。

図3Bは、現代のお客様の行動です。

  1. まず、好きな色のところへ行く
  2. つぎに気に入ったデザインを探す
  3. それから身体にフィットするものを選ぶ
  4. 購入金額を決める。

というように、昔と今ではまったく逆の購買行動となって来ています。
まず「好きな色のところに行く」が最近の行動です。つまりカラーがポイントになるわけです。

 
  前の項目: 色彩の基礎知識2
次の項目: 色彩と心理