流通再生戦略
 
第4章 小売技術論(1)−正しい分類
 
セオリー1:管理分類
 
  管理分類は、予算管理をする単位の分類。通常、売上・粗利・平均在庫・在庫回転率・ロスなど予算を部門別に立案し、部門別に実績管理をする。責任者は部門マネージャーということになる。

スーパーマーケットでは「野菜」「果物」「鮮魚」「塩干」「精肉」「加工肉」「日配」「飲料」「たまご」「パン」「菓子」「米類」「酒」「デリカ」「雑貨」「薬」「花」などに分類する。

百貨店では「婦人雑貨」「婦人服」「婦人用品」「紳士服」「子供服」「呉服」「家具」「寝装品」「家庭用品」「スポーツ」「電器音響」「趣味雑貨」「美術」「宝飾」「食品」などの部門。その部門の下位に課分類、課の分類下に係りが分類され、予算管理単位の最小が係り分類となっている。

この分類はあくまで経営管理の分類、どのような予算管理をどのように実施するかによって分類は変わってくる。

部門経営という言葉があるが、経営とは売上の管理、経費の管理、利益の管理を含んでいる。したがって、部門経営者、一般に部門マネジャーと呼称しているが、部門マネジャは売上・経費・利益予算が与えられ、その予算を達成しなければならない。何人の部門マネージャーを配置すれば全体の実績が上げられるか、部門マネジャー足り得る人材が何人いるかで、この管理分類の数と呼称を決定することになる。

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