ミレニアル世代
ミレニアル世代は「1000年を意味する「ミレニアル(millennial)」から。
西暦が2000年に変わる節目に社会に出てきた若い差台を指す造語。厳密の定められていないが、
1980から2000年に生まれた、2018年時点で18〜38歳になる世代が該当する。この年代は米国で総人口の29%、
生産年齢人口の44%である。消費、労働、社会活動の中心的存在になる。マーケティングするにあたって重要な世代になる。
ミレニアル世代が、10〜20代を過ごした時代には、ITバブルの崩壊や世界的な金融危機が発生し、所得格差が拡大していった。1990〜2000年代には、スマートフォン、タブレット、などデジタル機器やインターネットの利用が爆発的に拡大し、
やり取りされる情報の量や速度が急速に高まっていった。ミレニアル世代にとって、ネットにいつでもアクセスすることができる状態は
当然のものとなっている。この世代が住宅を購入する割合は42%。オンライン上でテレビを見る、SNSを使う、音楽や動画を
ダウンロードするなどは普通になっている。オフライン(ネットを使わない)ミレニアル世代はわずか10%だけ。
92%が銀行に対する不信感を持っているとされている。


ミレニアル世代はアメリカ史上最大の人口層

ミレニアル世代(1981〜2000年に生まれた世代)はこれまでで最大の人口そうであり、ミレニアル世代の現在の平均年齢は
26.5歳となっている。ピーク時には9600万に達する。米国総人口の27%を占めている。
・グレーテスト・ジェネレーション 1910〜1927年   260万人    1%   92.9歳
・サイレント・ジェネレーション   1928〜1945年   2580万人    8%   78.5歳
・ベビーブーマー          1646〜1964年   7380万人   23%   61.3歳
・ジェネレーションX        1965〜1980年   6580万人   20%    44.5歳
・ミレニアル世代          1981〜2000年   8920万人   27%    26.5歳
ミレニアル世代、約9600万人の31%が働き盛りの年齢に突入し始めた。


日本のミレニアム人口、最大はベビーブーマー団塊の世代 25.3%

・グレーテス・ジェネレーション  1910〜1927年   281万人 2.23%
・サイレント・ジェネレーション  1928〜1945年   2101万人 16.73%
・ベビーブーマー         1946〜1964年   3182万人 25.33%
・ジェネレーションX       1965〜1980年    2843万人 22.63%
・ミレニアム世代         1981〜2000年     2568万人 20.44%
・ノンネーム            2001-2015年     1589万人 12.65%


日本の人口 世界一のスピードで高齢化

「未来予測」は殆ど当たらない。しかし、年齢構造の変化は予測可能である。人口の高齢化はほぼ確実に予測できる。
65歳以上の全人口に占める比率は10年単位で見るとつぎのようになっている。

1940(昭和15年)  4.8%
1950(昭和25年)  4.9%
1960(昭和35年)  5.7%
1970(昭和45年)  7.1%
1980(昭和55年)  9.1%
1990(平成2年)  12.1%
2000(平成12年) 17.4%
2010(平成22年) 23.1%
2020(平成32年) 29.2% 予測
2026(平成38年) 30.1% 予測

2026年には全人口の30%が65歳以上になる。
2015年、65〜74歳の前期高齢者は1733万人、75歳以上高齢者は1645万人。2020年には前期高齢者は1716万人、
後期高齢者は1874万人になると予測されている。間違いなく日本は世界一のスピードで高齢化社会に向かっている。
流通市場は若者・働き盛り世代から定年退職真っ最中の団塊の世代と後期高齢者へと変容しつつある。
彼らを無視することはできない。
加齢により身体機能の変化、生理機能の変化、感覚機能の変化、家族構造の変化、生活構造の変化が起こる。
それが消費行動や消費スタイル、購入商品を変化させる。
これからの未来、小売業者は高齢者の真実を理解し、過去の販売スタイルを変えていかなくてはならない。
そこで、小売業未来対応として高齢者を理解すべく「50の真実」としてまとめてみた。
項目は、重要度などとは無関係にランダムに並べてあることをお断りしておく。

各項目の左上のセグメントボックスは退職前(50−62歳)、退職者(62−75歳)、高齢者(75歳以上)の3つに区分。
ボックスの1つ星は重要、2つ星はより重要、3つ星は非常に重要であることを示している。
星なしは真実が当てはまらないことを示している。

熟年層(マチャア)の5大真理

1.価値を重視
青年層は単純に価格重視で購入するが、熟年層は価格よりも価値を評価。
過去購入した経験からバーゲン商品に何らかの不満、不足を感じている。
価格は価値の重要な要素であるが、唯一の要素ではない。

2.社会的サークルを好む
現役時代、仕事、家族、友達の三つのサークルがあった。リタイアすると、真っ先に仕事サークルがなくなる。
残された二つのサークルで埋め合わせをする。熟年層は相互関係がつづくことを求めている。

3.独立性
独立を好む傾向がある。自分の考えに固守する。自分のことは自分で意思決定する。他人の意見にあまり左右されない。
精神的にも身体的にも独立独歩で他に頼らず生活したいという願望がある。

4.学んで視野を広げる意欲
定年退職によって熟年者の脳は死ぬまでずっと冬眠するとよく誤解されている。これは真実からほど遠い。
熟年者たちは自分のために時間を使える。自分の視野を新たな方法で大きくも小さくも広げることができる。
自己満足のために新たな活力を奮い起こし、知識を増やすことに目を向ける。新たな教養、新たな学問、
新たな専門知識、そして新たな旅が始まる。

5.尊敬の念
年齢とともに多くの知恵と経験が蓄積されていく。年配の人たちは、人生の先輩として必要とされ、
苦心して得てきた経歴や知識を分け与えて欲しいといわれると大いなる喜びを感じる。彼らに敬意を払い、
先輩、助言者として活躍してもらう場を提供すると喜ばれる。


コホート比較  世代マーケティングの探求
コホートとは、同じ時代に育ち、年を重ねる過程で人生を方向づけた同じ外的出来事の影響を受けた人々のグループのこと。
人口学でいう同時出生集団の意味。現在、基本的な熟年層のコホートは、つぎのように存在する(米国)。
マーケティングでよく表現される言葉である。覚えておこう。
1920年代半ば以前に生まれ、世界大恐慌の真っ只中で成長したグループ
1920年代後半〜1930年代前半に生まれ、青年期の世界大恐慌の影響はうすく、
第二次世界大戦の影響を多大に受けた世代
1930年代後半から1946年までの平時に生まれ「沈黙の世代」と呼ぶ世代
最後は、もっとも若い熟年層のベビーブーマーで1946年とそれ以降に生まれた世代
彼らはベトナム戦争(1950年代からはじまった)、ヒッピー・カルチャーに感化された米国史上未曾有の世代である。
これら多様なコホートは、異なる社会的価値で育ち、異なる外的出来事などの森羅万象に影響され、
さまざまな段階のテクノロジーにさらされた。その結果、彼ら全員を単なる熟年層市場とひとくくりにマーケティングできない。
よい例がお金に対する考え方。
大恐慌の時期を生き抜いた年寄り世代は、負債をほとんど犯罪のようにとらえている65歳以上の人々の80パーセントは
完済した住宅ローンを含め一銭の負債もない。いちばん若い熟年層のベビーブーマー世代は、クレジットは財務ツールであり、生活必需品である。
そして平均年齢44.5歳(2018年現在)のジェネレーションX、平均年齢26.5歳の働き盛りの世代の価値観を深く理解する
必要がある。ミレニアル世代が、10〜20代を過ごした時代には、ITバブルの崩壊や世界的な金融危機が発生し、
所得格差が拡大していった。1990〜2000年代には、スマートフォン、タブレット、などデジタル機器やインターネットの利用が
爆発的に拡大し、やり取りされる情報の量や速度が急速に高まっていった。
ミレニアル世代にとって、ネットにいつでもアクセスすることができる状態は当然のものとなっている。
この世代が住宅を購入する割合は42%。オンライン上でテレビを見る、SNSを使う、音楽や動画をダウンロードするなどは
普通になっている。オフライン(ネットを使わない)ミレニアル世代はわずか10%だけ。
92%が銀行に対する不信感を持っているとされている。


 
   
   
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