旧約聖書にも登場し、9000年前から存在する世界最古の町の名前である。「ジェリコの壁」（要塞の壁）と言えば聖書の故事で、「絶対に崩れない物」の喩えとされている。
ピラミッドがエジプトに現れるより50世紀（5000年）も前に、防禦（ボウギョ）工事を施した大きな共同体がヨルダン川の渓谷に存在しており、穀物の栽培や動物を飼育していた。この信じられないくらい早い時期に、ジェリコは協力し合う市民からなる、自給自足の十分に組織された定住地であったと伝えられている。
現在もヨルダン川西岸の海面下250m（海抜 -250m）にある世界で最も低く位置する都市として有名である。

Jericho．を普通に発音すると、「ジェリコ」となるが、実際に現地では「エリコ／イェリコ」と発音される。（ 世界地図でもローマ字では「Jericho」となっているのにカタカナでは「エリコ」と記入されている。）弊社でも最初は「エリコ」と言っていたのだが、取引先に電話する際に「こちらエリコの○○ですが・・・。」と言うと、飲み屋の営業か何かと間違われる事が多々あり、取り次いでくれないということが発生したため、やむなくローマ字読みの「ジェリコ」と言うようになってしまったという日本ならではの悲しい逸話もあるのです。