『クルト・レヴィン』その生涯と業績
A.J.マロー著 昭和47年(1972年) 翻訳初版  誠信書房
 

行動心理学の創始者であり、社会心理学の道を切り開いた偉大な人物。

フロイト精神心理学から心理学を精神病理ではなく実世界、生活空間、生活態度に心理学を持ち込み、
児童や労働者を対象に数多くの実験をし、理論を創り上げた社会心理学開拓者。
70年前(第一次世界大戦の戦場に立ち、第二次世界大戦と世界大恐慌を経験)に活躍。
現在の社会心理学、産業心理学の95%は彼の影響と言われている。(現在でも影響を与えている)。
1939年、集団力学(グループダイナミックス)という概念と用語を初めて使用した。
家族、労働集団、宗教団体、地域社会などあらゆる集団の行動や個人の行為や態度を分析。
個人の態度は集団の力学に影響を受ける(個人に変化が起きる)、個人は集団の力学に埋没する(集団に同調、服従する)。
力学(ダイナミックス)とは、お互いに密接に関係しあい、重なり合っているので相互に影響を与えるプラス、マイナスの力。
トポロジー心理学、場の理論、緊張、アクション・リサーチ(行動、態度の実態調査)など広い範囲で活躍したレヴィンの
短い生涯を友人であるマローがレヴィンの学生、友人のインタビューからまとめた書籍。
「集団は、単なる個人の集合体ではなく心理的にまとまりを持った全体である」
「集団がメンバーに与える影響は、悪いものもあるし、良いものもある」
「魅力のある集団、魅力のない集団」「良い集団、悪い集団は集団のリーダーに依存する」
(国も会社も一つの集団)