『アップルを創った怪物』 スティーブ・ウォズニアック ダイヤモンド社 2008.11.28

 
天才少年、理科と数学が小学生時代から飛び抜けていた。エンジニアの父親の影響。ビット
に興味津々。性格は内向的。一人でいるのが大好き。学校や先生へのいたずら好き。テレビ
妨害機を作ったり、世界中へ無料電話できるフリークを創ってジョブズと一緒に販売して儲
けたり。チップ(半導体)を貰って、最初のパソコン「クリームソーダ・コンピュータ」を
設計し作ったり(クリームソーダを食べながら設計したので)。大金持ちになって最後は数
億円かけて50万人を集め大赤字でウッドストック・フェスティバルを開催。ビジネスマンで
はなく奇人変人といったところ。ウォズは「僕について世の中でいろいろ言われていること
には間違いが多すぎる」と語った自伝。

(本文から)
「アップルとかその歴史について書かれた本も、間違いばかりで嫌になってしまった。大学
を中退したとか(していない)、コロラド大学から放校になったとか(なっていない)、ステ
ィーブと僕が高校の同級生だったとか(何年かずれている)、はじめの頃のコンピュータをス
ティーブと僕が一緒に作ったとか(僕が一人で創った)。アップルが嫌になって辞めたとか
(ユニバーサルリモコンを開発したいと思って新会社を創った)。形式的には、僕はアップル
を辞めてなんかいないんだ。」

ジョブズ死去(2011年10月)後のインタビューに。

「僕ら二人が出会ったのは幸運だった。アップル創設に僕がいたことはジョブズにとって幸運
だったろうし、それ以上に僕にとって幸運だった。ジョブズはいつだって僕の生涯の友人だ」