地域競争、コミュニティ論など、他に『クリエイティブ都市論』『クリエイティブ・クラスの世紀』
がある。トロント大学ロットマン・スクール・オブ・マネジメント教授。
従来の階層論から脱し、階層を「ワーキング・クラス」「サービス・クラス」「クリエイティブ・クラス」
と分離。現在はワーキング・クラスからサービス・クラスへ労働移動。2001年9.11以降、
クリエイティブ・クラスへの労働移行が顕著であると分析。
ワーキング・クラスは製造・運搬・建築・修理などに関わる人々。サービス・クラスは調理・飲食サービス・
介護・清掃サービス保守管理に関わる人々。クリエイティブ・クラスは科学・エンジニアリング・デザイン・
教育・芸術・音楽・娯楽に関わる人々。
今後、経済成長をもたらす地域、コミュニティは多様性や寛容性、3つのTが重要。3つのT は、
技術 technology(ハイテク産業集中度、ハイテク指数)、才能 talent(人的資本・大学&研究機関)、
寛容性 tolerance。寛容性指数はゲイ指数、ボヘミアン指数、メルティングスポット指数(外国住民の受け入れ)
の総合指数。これらの指数が高い都市は地域の経済が成長し、豊かになる。ハイテク指数が極端に高く、
寛容性が低いシリコンバレーから人々は脱出中、寛容性の高いテキサスのオースチンが繁栄、
鉄鋼専業のかつての王者ピッツバーグは悪戦苦闘。
これからの都市はクリエイティブな人間が住む都市でなめればならないと述べている。多様性のある都市である。
以前紹介した『アメリカ大都市の死と生』ジェイン・ジェイコブスを褒め称えている。
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