|
日本人の特性が革新を好まず、その性質が新たなマーケティング思想を受け入れることを拒否
する。部分的に始めることがあっても全社的に180度思考転換することは滅多にない。
セールスからマーケティングに転換できない理由がそこにある。
日本人は状況本意。欧米人原則本意。日本人は科学的なマーケティングに馴染まない性質
を持っている。日本人は情緒的、主観的、直感的、あいまいで相互依存的な思考方法。農耕
民族が祖先、集団で行動し、集団で意思決定する。数値ですべてを評価することを嫌う。直感
を重要視。客観的な数値よりも情を大切にする。欧米人は理論的、客観的、分析志向で徹底
的、独立的な傾向がある。情より数値を優先、客観的な視点で状況を徹底し分析し、意思決
定する。
日本の営業思考は根性・情熱で売り込む。セールスが販売の哲学。売れなければ売り込む。顧
客購買データを収集、徹底的に分析、顧客ニーズを把握、商品企画・販売促進計画を情報から
客観的に立案する科学的な検討が主流にならない。経営トップが「数値は数値だ」「過去の経験
からそのような提案では失敗する」「万事、関係部署と調整しろ」と全員納得の結論を求める。
このような組織運営では改革はできない。マーケティングはセールスからの改革思考である。CRM
というソフトウエアを導入するだけでは失敗し、テクノロジーへの投資が無駄になり、担当者は責任を
取らされ、配置転換になる。この風潮が従業員のチャレンジ精神を蝕み、さらに保守主義がはびこる。
|