真実#72 お金を持っているのは未亡人


熟年市場マーケティングにおける明らかな"ニッチ"市場は女性、特に年齢の高い女性である。65才から69才では、女性100人に対して男性は83人しかいない。85才以上になると、女性100人に対し男性は39人になってしまう。従って、高齢者を対象にする場合、まずは女性を先に考えるべきである。
65才以上の女性の45%は未亡人であり、その内1000万人が1人暮らしをしている。妻は夫より平均6.5年長く生きる計算で、未亡人になってから長くなればなるほど、病気がちになる。
多くの業界(特に保険業界)は、高齢者の夫婦2人世帯の"稼ぎ手"である男性の方にマーケティングの焦点を当てている。しかし、2人の財産を結果的に相続するのは妻の場合が多く、女性をターゲットにしないというのは片手落ちである。最初のステップとして、企業側は宣伝のターゲットのひとつとしてシングルの熟年女性が含まれているかどうかを確認した方がいい。
ベビーブーマーをターゲットにしたマーケティングはまた別のフレームワークが必要である。なぜなら、その世代の女性の多くは働いており、金銭的により独立しているからである。とはいえ、女性の方が長生きするという将来像は変わらないだろう。

50-62才 
62−75才
75才〜
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*セグメントボックスについて
50才以上市場の中のセグメントにどの程度当てはまるかを示すセグメント・ボックスを付けている。
セグメントは退職前(50-62才)、退職者(62-75才)、高齢者(75才以上)の3つ。
2つ星はそのセグメントにとって非常に重要、1つ星は重要、星なしはそのセグメントには当てはまらないことを示している。


77 TRUTHS About Marketing To the 50+ Consumer