真実#59 年をとると社交の場はせばまる

退職前には誰でも仕事関係、友人、家族という3つのおつきあいの場を持っている。
しかし、退職後は仕事関係という場がなくなる。年齢を重ねるとともに、友人と家族という世界も徐々に狭くなってくる(死、病気、転居などによって)。
社会的な場が縮小していっても、人間の誰かと交流したいという欲求は減るわけではない。
マーケッターは、このことに気付き、交流の場の提供を考えるべきである。
・ 話を終えるスピードで、テレフォンサービスの応対担当者を評価してはいけない。それよりも長く話をさせ、熟年顧客の満足感とともに一日を終るべきである。
・ マクドナルドやその他のファストフード業者は閑散時に場所を提供することによって、コーヒーとおしゃべりを求める多くの退職者が来店してくれることを長年の経験から見出した。(マクドナルドはイギリスのパブの役割を担っている!)
・ 賢い銀行は熟年層対象に"コーヒークラブ"を提供し、顧客の名前を覚えている受付係を配置している。
・ 比較購買は社会的エクササイズであると同時に価値判断の練習にもなる。薦めてみよう!
あなたの商品、サービス、あるいはセールス手法もこの社交という側面をうまく活用することができる。しかし、今日の熟年層は非常に眼力があることも忘れてはならない。自分たちの使った時間、そしてお金に見合うだけの内容と価値を求める人たちだということを!

50-62才 
62−75才
75才〜
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*セグメントボックスについて
50才以上市場の中のセグメントにどの程度当てはまるかを示すセグメント・ボックスを付けている。
セグメントは退職前(50-62才)、退職者(62-75才)、高齢者(75才以上)の3つ。
2つ星はそのセグメントにとって非常に重要、1つ星は重要、星なしはそのセグメントには当てはまらないことを示している。


77 TRUTHS About Marketing To the 50+ Consumer