真実#47 熟年層を“第3世代”と考えてみる

"第3年代"はこの10年の間にヨーロッパで広がり、アメリカやカナダでも広まり始めているコンセプトである。"第3年代"というのは、幼〜青年期の第1年代、就職し親となる第2年代の次に来る年代である。このコンセプトによって、熟年以降の年代を仕事と子育てが終った後の生活としてとらえ、様々な生物学的、心理学的、社会的な要因を見つめなおすことができる。アメリカで顕著なのは熟年になったときの社会的役割の明確な定義がないことである。
企業にとっては、このコンセプトをうまく活用すれば、マーケットシェアの拡大や競合との差別化、売上アップを図る絶好のチャンスとなるだろう。顧客に"高齢者"ではなく"第3年代"なのだと自分を定義しなおす機会を与えるのである。
成功のカギは、高齢者には他人の役に立ちたいと思っている人が多いのでそれを活用すること(家族への遺産としてそれを表現するなど)、そして特に子育てが終った直後の人には、"自己実現"がキーワードである。ベビーブーマーはこの"第3年代"というコンセプトに非常に魅力を感じるはずである

50-62才 
62−75才
75才〜
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*セグメントボックスについて
50才以上市場の中のセグメントにどの程度当てはまるかを示すセグメント・ボックスを付けている。
セグメントは退職前(50-62才)、退職者(62-75才)、高齢者(75才以上)の3つ。
2つ星はそのセグメントにとって非常に重要、1つ星は重要、星なしはそのセグメントには当てはまらないことを示している。


77 TRUTHS About Marketing To the 50+ Consumer