真実#33  定年とは変化するもの

"平均的な"定年は65才と考えられている。しかし、現在の退職年齢は62才前である。ほぼ10年間というもの、毎年この数値は下がってきていたがここに来て頭打ちになった。
世代変化も進行中である。過去には、定年後のパートタイムの仕事が話題になったが、実際は、ほとんどの退職者は完全に退職しているということだ。このことは、ベビーブーマー世代が熟年市場に入ってきていることにより変わってくるかもしれない。それにはいくつかの理由がある。
まず、ほとんどのブーマー世代が単に仕事を続ける必要がある。今日、定年にあたっての個人の貯蓄がこれまでになく少ない。寿命も延びており、さらに長く仕事を続けなければならない必要がある。共稼ぎ家族によって生まれた上流のライフスタイルと期待値があいまって、継続した収入が実際に必要になってくる。
第二の理由としては、職業と趣味の線引きがあいまいになっていることが挙げられる。両親の世代と異なり、ブーマー世代は仕事を楽しみながら続けてきた。定年でも多くは仕事をやめないだろう。
ブーマーは実のところ、早期に退職するだろうとする予測も存在する。将来のことは誰にもわからないが、我々の見解はその反対で、"仕事"は先に述べた理由により、延長されるというものだ。この傾向は、技術の進歩により"ホームオフィス"の生産性が"オフィスのオフィス"同様に高くなることによって加速されるであろう。

50-62才 
62−75才
75才〜
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*セグメントボックスについて
50才以上市場の中のセグメントにどの程度当てはまるかを示すセグメント・ボックスを付けている。
セグメントは退職前(50-62才)、退職者(62-75才)、高齢者(75才以上)の3つ。
2つ星はそのセグメントにとって非常に重要、1つ星は重要、星なしはそのセグメントには当てはまらないことを示している。


77 TRUTHS About Marketing To the 50+ Consumer