カナ 用語 解説
オウ 応酬話法 お客の質問や反応に応答するための基本的なセールス・トーク。お客の質問や反応には一定の型があり、そのタイプに応じて一定の答え方を準備しようというもの。お客を言いまかすことではなく、納得させてニーズを喚起するためのノウハウ。マニュアル化した印刷物や映像がつくられており、販売員に模擬訓練をさせて、応酬話法を体得させる。
オク 奥様重役制度 消費者モニター制度の一種。主婦重役制度と呼ぶ場合もある。商圏内から募集した主婦にお客の立場から、企業に対して注文をつけたり希望をいわせたりする。百貨店・スーパー・ホテル・住宅・食品などの女性客の多い業界で採用しており、名称の響きがよいところから、反応は大きいという。この制度は、消費者からの情報収集という目的のほか、顧客の固定化、オピニオン・リーダーの育成といった目的もある。
オテ お天気マーケティング ウェザー・マーチャンダイジングともいう。天候によって売れる商品が変化するので、それを研究し、販売を各自手に確保するために天気予報を活用すること。たとえば、気温によって動き始める商品がある。気温15度以下になると鍋物が売れ始る。22度にあがるとビールが売れる。27度にあがるとアイスクリーム、30度になるとアイスクリームは売れなくなり、かき氷が売れ始める。米や洗剤など重い商品は雨の日は売上が下がる。豆腐や刺身も売れない。逆に雨だと売れる商品がある。「除湿剤」や「芳香剤」など。このように気温や天気によってどのような商品が売れるか売れないかを分析し、販売促進に役立てる。
オト おとり広告 「景品表示法」でいうおとり広告とは、その商品が、実際には購入できないものまたは販売できない商品である場合、販売する意思がない場合、販売量・販売期間が限られているのにそれが明記されていない場合。以上のいずれかに該当し、消費者に誤認を与えるようなまぎらわしい広告のこと。これらは、同法で禁止されている。具体的には、宣伝した商品がなかったり、広告と実物との問に品質や規格・形態・価格面で差があったり、正当な理由がないのに広告商品を販売しなかったりする場合であり、これに違反した場合には排除命令が出される。
  おとり販売 店舗に顧客をひきつける目的で、利益ゼロ、あるいはコスト割れの価格をつけた商品を販売すること。こうした商品をおとり商品、あるいはロス・リーダー(損失先導商品)という。この販売方法のねらいは他の商品の販売を増進させることにある。おとり商品の選定については、知名度が高くしかも必要度の高いものが選ばれるのが通例である。
オバ

オーバー・ストア

【over store】

特定地域の消費購買力に対してその地域の小売店舗面積が適正規模を超えている状態をいう。オーバー・ストアの明確な基準はないが、一般的には小売店舗面積1平方メートル当たりの行政人口が類似都市のそれを大きく上回った状態において使われることが多い。オーバー・ストアということばが出てきた背景には、大手スーパーなどの急激な店舗展開により、特定都市に集中的に何店もの大型店が出店したり、人口規模の小さな地方都市に大型店が出店したりすることによって、地元の中小小売業の経営に大きな影響を与えるという事態の発生があり、次第に注目されるようになった。
オピ

オピニオン・リーダー

【opinion leader】

交際範囲が広く、周囲への影響力が大きい人をいう。オピニオン・リーダーを発見し、彼らと好ましい関係をつくり、人びとの購買態度の形成に協力を得ることは、有効な顧客対策になる。意図的にリーダーを作って流行操作をさせたり、クチコミによって宣伝効果を高めたりする手段に用いることがある。
オフ

オフプライス

【off-price】

有名ブランド品などの品質評価が定着している商品の売価を、定価あるいは標準小売価格から2〜4割程度割り引いて設定すること。消費者にとって高品質の商品を割安で買えるという魅力がある。消費者の価格意識は、生活の質重視という生活態度を背景に、価格そのものの安さを求める絶対的安さ志向から、高品質商品をより安くという相対的安さ志向に移ってきている。このような傾向は今後とも強まることが予想されており、価格戦略も、商品の高品質を前提にした低価格を打ち出すことが重要となっている。
 

オフプライス・ストア

【off-price store】

有名ブランド品を低価格で販売する小売店であり、有名ブランド品の比重が低いディスカウント・ストアとはやや異なっている。百貨店商品の返品とかメーカー処分品などを現金で仕入れ、専門店などの2〜4割程度割り引いて販売する。米国では大きな小売勢力となりつつあるが、日本では流通段階での特殊性などから、まだ本格的なオフプライス・ストアはみられない。この種の業態をアウトレット・ストアと表現されるようになった。
 

オフライン

【off-line】

非直結ともいう。コンピュータと一緒に使用されているが、中央処理装置と直接に結び付けられて折らず、中央処理装置の制御化にない機械装置。
オプ オープン価格 メーカーが、「標準小売価格」という形で設定した、小売段階での指示価格を廃止し、小売価格は小売段階で自由に設定しようという方式。公正取引委員会の指導で家電製品・カメラ・時計などの業界で採用している。もともとは、二重価格表示が誇大に行なわれている商品について、メーカーの標準価格を廃止することによって、「5割引」「6割引」といった誇大表示の廃止を狙ったものである。
  オープン懸賞 販売促進手段の一つ。商品を購入しなくても誰もが応募できる懸賞のこと。テレビや新聞など、マス媒体を使用する場合が多く、新製品発売のPR、あるいは周年記念といった大型催事に使われる。この場合、景品が過大になるのを防止するため、「独占禁止法」の特殊指定により、景品1件当たりの最高限度額が設定されている。
  オープン・システム システムと外部間になんらかの物資の移出入があり、システムの構成要素に変化があるシステムをオープン・システムと定義する。外部環境からエネルギーや情報入力により、システムが影響をいける場合、そのシステムをオープン・システムという。反対はクローズド・システム。
 

オープン・ディスプレイ

【open display】

はだか陳列とも呼ばれ、商品を消費者がじかに手で触れて選択できるような陳列方法。消費者には、商品の感触を楽しみながら多くの商品の中から自分の手で確かめて選びたいという欲求があり、これに対応した陳列方法。常に陳列に気をつけていなければ、乱雑になったり、商品が傷んだり、盗難されたりするおそれがある。一方、消費者の希望があるたびに、ケース内に入れた商品を取り出す陳列を、クローズド・ディスプレイと呼んでいる。
 

オープン・テリトリー

【open territory】

販売員や販売店に、特定の販売領域を与えないで、どこの市場でも自由に競争させる制度。一般的には、自社の販売チャネルの内で競争が発生し、価格競争に陥るので、販売制度上好ましくないと考えられている。しかし、商品の市場への導入期には有効な戦略である。
 

オープン・ハウス

【open house】

工場などの中に見学コースなどを設け、企業や工場の内部を消費者やユーザに公開する制度のこと。単なる販売促進の一環というだけでなく、企業活動全体を理解してもらい、商品を含めた企業のよき理解者となってもらうことを目的とする。地域社会の一員としての企業の存在を理解してもらい、地域住民と交流を深めるための役割にもなる。
オリ 折り込み広告 新聞に折り込まれた広告をいう。新聞の販売店を単位として、その配達先である家庭や事業所に配布される。チラシ広告ならびにそれ以外の印刷物が使用される。特定地域を重点的に狙うのに適した広告であり、そのほか、新聞の選択に揺る対象の選択ができる。
  オリジナル商品 小売商や卸売業など販売業者が独自に開発し、販売する商品。オリジナル商品の開発方法は、つぎの2つに大別される。ひとつは、販売業者が、市場動向を的確に把握し、これを製造業者のマーチャンダイジングに反映させ、店の客層にあった商品を取りそろえる方法。他は、販売業者が、独自で、商品企画を立て、自社ないし系列工場、あるいは外部の製造業者に、自己の仕様にもとづいて生産させる方法。百貨店や専門店が開発した商品をオリジナル商品と呼んでおり、スーパー・GMSではプライベート・ブランドということが多い。両者には明確な区分はない。
オル

オルタネイト・チャネル

【Alternate Channel】

百貨店とかスーパーマーケットの従来からある小売店舗形態と異なった新たな販売形態である。会員制ウェアハウス・クラブ、カテゴリーキラー、スーパーセンターが代表的である。
オロ 卸売業 メーカーと小売業者との中間に介在し、商品の流通活動を担当する再販売業者で、中間卸売業、中間業者、卸問屋などとも呼ばれる。商品の保管、配送といった物的流通だけでなく、情報や金融などの商的流通においても重要な役割を果たしている。一方で、一次卸、二次卸といわれるように、流通経路が長く複雑であるという批判も強く、流通経路の合理化、近代化が議論される際には、卸売業不要といった極端な意見が出されることもある。
  卸売市場 野菜・果実、魚類、肉類など生鮮食料品やその他一般消費者の日常生活に供せられる食料品などについて、多数の売買当事者が集合し、一定の規則のもとに卸売取引する場所。わが国では農林水産大臣認可による中央卸売市場、都道府県知事許可による地方卸売市場と、その他の零細卸売市場に分かれる。卸売市場の取引主体は、卸売業者・仲卸売業者(仲買人)・売買参加人の三者で、卸売業者が中核となり、出荷者から委託された物品を、せりにより仲卸売業者や売買参加人に販売する。
  卸問屋 企業や小売業者を取引先としてもち、委託売買の商品を取り扱っている業者をいう。最近では委託売買の比重が相対的に低下してきており、卸問屋そのものも少なくなってきている。
オン

オンライン・
リアルタイム・システム

【on-line real-time system】

データ通信システムによる情報処理の一形態で、遠隔地の端末装置と中央のコンピュータとを通信回線で直結(オンライン)し、各地で発生したデータを実時間(リアルタイム)で処理し、必要に応じて処理結果を所定の端末装置に送り返すことができるシステム。