カナ | 用語 | 解説 |
アイ | アイ・キャッチャー 【eye catcher】 | 広告の表現で、見るものの目を引きつけ購入意欲を刺激するために意図的につくられるもの。主にイラストレーションや写真、または各種のキャラクターなどが用いられる。図案化された文字、特定の人物の顔などで表現されることもある。いつもその企業の広告に登場し、シリーズで長く使用されるものと、短期間、一時的に制作されるものがある。 |
| 相対売買 | 値段がはじめからつけられている店頭販売や、不特定多数を相手とする販売ではなく、売り手と買い手が直接一対一の関係で価格を決定する販売方法。価格は、売り手が考えている最高価格と、買い手が考えている最低価格との間で決定するが、その際、需給動向、品質などが勘案され、個々に交渉される。 |
| アイテム 【item】 | 品目のこと。サイズ、色は異なっても同じ素材、同じスタイルであれば同一品目(アイテム)として管理される。集合単品ともいう。衣料品の場合、マークと呼称する場合もある。品目を色・サイズ別で管理することを単品管理という。単品とはこれ以上分けられないところまで分類したもの。絶対単品ともいう。 |
| アイドカ理論 【AIDCA】 | 顧客の心理と販売のステップを理論化したアイドマ理論のうち、MをC(Confidence)、すなわち信頼としたほうがよいとする考えで、基本的には、アイドマと同じ。アイダス(Attention,
Interest, Desire, Action, Satisfaction=満足)、アイダ(AIDA、アイドマからMを除外したもの)などと変形されることもある。 |
| アイドマ理論 【AIDMA】 | 消費者の購買心理の過程を示す。すなわち、消費者がセールスマン(販売員)にアプローチされているとき、あるいは消費者が店頭で商品を購入しようとするときの心理的な段階を表わしたものである。AIDMAのAは注目する=Attention、Iは興味を示す=Interest、Dは欲求を起こす=Desire、Mは記憶する=Memory、Aは購買行動=Actionを示す。セールスマンは、顧客のAIDMA段階に応じたセールス活動を進めることが有効であるとされている。また、この理論は、広告やダイレクトメールパンフレットを作成するうえでも有効だといわれる。 |
アウ | アウトレット・ストア 【outlet store】 | アウトレットとは、販路、売り先の意味で、一般的にはメーカー直営の販売店をこのようにいう。特定の顧客のみを対象にする店舗や顧客の反応などの市場情報を得るための店舗として設置されることが多い。最近では、ブランドメーカーが直接出店する巨大な郊外型ディスカウンターのアウトレット・ストアという業態が誕生している。 |
アカ | アカウント・エグゼクティブ 【account executive】 | 通常AEと呼ぶ。広告代理店における固有の職名。広告代理店と得意先広告主の間に立って、両者の架橋となって、利害の調整と業務の円滑な遂行を果たす役目をもった人のこと。直訳すれば「得意先担当重役」となるが、この言葉が示すように、単なる連絡員ではなく、マーケティング戦略から広告作業に至るまで、助言や企画および、その遂行を可能とする総合的な役割が望まれている。システム産業や情報産業でも、顧客対策として、AE制を導入しようとする動きが高まっている。 |
| 赤伝 | すでに処理済の伝票を取消すために発行される伝票のこと。通常は赤字で記載されるために赤伝という。たとえば、すでに発行された売上伝票を取消す場合には、同じ書式の売上伝票に取消し伝票と同じ内容を赤字で記載する。これにより、すでに発行された売上伝票は、経理処理の上で取消されたことになる。 |
| 赤札 | お買得商品あるいは目玉商品などを示す値札や店頭表示のことをいい、通常、目立つように赤い紙を使うことから赤札という。最近では、価格が購入のきめ手となる比重が低下してきているため、このような低価格を前面に出した店頭表示は少なくなってきている。 |
アサ | 朝市セール | 日本各地で自然発生的に開かれているいわゆる朝市(主として、その朝とれたばかりの新鮮な農・水産物を、道端など露天に陳列して売る)のスタイルを、大型店や百貨店などがそのままそっくり催事として企画し販売するもの。本来ならば開店前の早朝に行うものであるが、大型店や百貨店の催事では、営業時間の拘束もあり、開店から一時間などと区切って行なわれている。 |
アジ | 味わい | マーケティング・コンセプトのなかに、時として日常的な言葉がキーワードとして登場することがある。「味わい」もその一つであり、量的充足を求めた昭和40年代、機能中心の「質的充実」の昭和50年代を受けて、その先を展望する市場の切り口として考えられている。味わい市場では、従来の「もっている/もっていない」「よい商品/悪い商品」といった評価ではなく、「好き/嫌い」といった、感覚的なものが商品選択の要因になってきている。 |
アセ | アセッサー・モデル 【assessor model】 | 新製品の試作品ができた段階で、その製品のマーケット・シェアを予測するためのモデル方式。調査方法は、試作品をあらかじめ用意したショッピングセンターなどの会場で、模擬ショッピングさせ、後日、電話、面接などで追跡して調査する。テスト・マーケティングよりも安価で新製品が市場に受け入れられるどうかが検討されるので、開発のためのリスクが早くわかる調査方法とされており、本格的なリサーチはこのモデルでの検証後に行なわれる。 |
アト | 後入先出法 | 棚卸資産の評価方法の一つ。製品を出荷したり、原材料を消費したりする場合、後から入ったものから出していったと仮定して棚卸資産を評価する。たとえば、3月1日に100円の商品を10個、3月10日に同じ商品を120円で20個仕入れたとする。3月20日にその商品が25個売れたとすると、月末の在庫は100円の商品が5個残ったことになる。この後入先出法は、インフレ傾向が強い時には堅実な棚卸資産の評価方法となる。また、逆の評価方法を先入先出法という。 |
アド | アドオン 【add-on】 | 住宅ローンや消費者ローンの返済方法に採用されているもので、借入金とその利子の合計を分割して返済する方法。計算方法は、借入金を満期まで借りたと仮定した利子総額に借入金を加えた合計額を、均等分割して分割返済額を算出する。 |
| アドバンスド・シッピング・ノーティス 【ASN】 | 事前出荷通知。EDI(電子データ交換)取引で、ACSX12では856のコードがついている。小売店舗からの商品発注に対し、納品日時、納品内容を商品搬送前に電子的に送付する。従来の商品と伝票が同時に送られるのに対し、店側は予定商品着荷時間と内容が把握できるので、事前に要員計画や準備ができ、効率的な商品搬入が可能となる。通常、UCC/EAN128で規定された大型バーコードが梱包に貼られており、着荷後バーコードの読み取りとASNをチェックすることにより検品作業は省かれる。 |
| アドホック調査 【ad-hoc research】 | パネル調査とは逆に、まったくの単発調査をアドホック調査という。調査の企画に始まり、サンプリング、実査、集計、報告が1回限りで完結する。いわばオーダー・メイド調査。作業内容が定型化できないため、調査費用はかかるが、既存ブランドに新しい問題が発生してきたときの診断的調査や、新製品開発のための調査は、アドホック調査でないと対応しがたい。 |
アパ | アパレル産業 【apparel industry】 | 新しい産業分類の一つ。アバレルとは衣料一般のことであり、アバレル産業は、衣料製造業の総称。とくにアメリカ流の呼称に変えた背景には、商品企画力を強め、ファッション性の高い衣料を開発することにより、市場を高級化し、欧米などの高級衣料に対抗しようとする意図がある。昭和51年に通産省が策定した繊維産業ビジョンのなかでは、アバレル産業を繊維産業の知識集約化の姿として位置づけており、業界の展望をそこから見出そうとしている。このような将来展望を示す新たな産業分類として、卸小売業を流通産業、食堂業を外食産業、家具什器業をインテリア産業などと呼ぶことも一般化している。 |
アフ | アフター・ケア 【after care】 | アフター・サービスが、販売した後の消極的・規制的な対応戦略であるとすれば、アフター・ケアは、販売後の積極的な顧客戦略として位置づけられるものである。多くの消費者調査から得られる購買行動の一つに、「商品を買った後の販売店の面倒見のよさ」といったいわゆる店選び行動があり、これが成熟市場における再購入、繰返し購入の大きな要素としてあげられている。この「面倒見のよさ」を印象づける行動が、アフター・ケアであり、今後の市場環境では一層重要性を強めることになる。 |
| アフター・サービス 【after service】 | 企業が商品を販売した後に、定期的あるいは臨時に点検・修理などのサービスを行うことをさすが、一般的には、こうしたサービスを販売者側で制度化した場合をアフター・サービスと呼んでいる。わが国では、昭和46年にアフター・サービス保証金引当制度が創設された。これは売手側がアフター・サービスのための引当金を免税で積み立てることが許されるもので、アフター・サービスが確実に行なわれることを目的とした制度である。 |
| アフター・マーケット 【after market】 | 商品の販売後に発生する種々のサービスのマーケット機会。従来、産業用・業務用財では、エレベーターやコンピュータなどのメンテナンスがアフター・マーケットとしてあったが、家庭用耐久財にもアフター・マーケットが発生している。アフター・マーケットを分類すると、自動車にみられるような維持・管理のためのメンテナンス・サービス市場、家電などを中心とした修理市場、パソコン・ソフト、ビデオ・ソフトなどのソフト需要がある。 |
| アプローチ 【approach】 | 接近するの意味。外販の場合は、セールスマンが電話や手紙あるいは訪問などによって見込客と連絡をとり商談ができる状況にもっていくまでの段階をいう。店頭販売の場合には、販売員が客に声をかけるタイミングをいう。このアプローチは、セールスの第一歩であり、この段階で見込客にどれだけ好印象をもってもらえるかが、その後のセールスの成否に大きな影響を与えることになる。 |
アメ | アメニティ 【amenity】 | 快適さのこと。企業や商店街が消費者に提供するサービスの一つで、環境の快適さを意味する。環境快適サービスは、たとえば小売業の場合、店舗や商店街区の美観、とくに掃除施設の整備、駐車場、サービス・エリアの充実、BGMといった場所的サービスと、スピード、タイミング、営業時間といった時間的サービスに分かれる。従来の気分快適サービス(リップ・サービス、プレミアム・サービス、情報サービスなど)とともに、消費者のニーズの変化にともなって、アメニティ志向が強まってきている。 |
アラ | 粗利益 | 荒利益とも書き、商品の販売価格から仕入原価を差し引いた金額をいう。たとえば500円で仕入れた商品を1000円で販売すると粗利益は500円となる。この粗利益の販売価格に対する比率を粗利益率という。粗利益率が低い商品は大量販売をしなければ商売にならないが、粗利益率の高い商品は少量販売でも採算がとれることになり、粗利益率は販売方法に大きな影響を与える。これまでは、売上高重視の経営が主流を占めていたが、最近では利益重視の経営に比重が移りつつあり、この粗利益の確保が大きなポイントとなってきている。一般的に専門店は粗利益率が高く、スーパー・マーケットやディスカウンターの粗利益率は小さい。 |
アル | アール・エフ・エム分析 【RFM】 | データベースを使ったターゲット・マーケティングで、顧客の過去の購買履歴を分析する手法。RはRecencyでもっとも最近購入された年月日であり、FはFrequencyで過去1年などの一定期間に何回購入されたかの購入回数、MはMonetaryで一定期間での購買金額を意味する。それぞれに企業独自に設定されたウェイトをつけ、その合計の評価点で、ダイレクトメールを送ったり、カタログを送ったりするときの顧客絞込み判断材料とする。RFM評価方式を利用することによってリスポンス率を高めようとするモデル。販売商品をカテゴリー別に分け、カテゴリーでのRFMを分析する手法もとられている。RFMセルコード分析はRFMそれぞれを基準によってランク化し、顧客をグループ化するモデルである。 |
アロ | アロウアンス 【allowance】 | 販売店援助活動の一つ。販売運動を進めるに際し、販売店に対して販売促進のための協賛・援助として現金支出をすること。一般的には、その支出は広告や店内陳列にあてられる。 |
アン | アンテナ・ショップ 【antenna shop】 | メーカーや卸売業者が、地域性、消費動向、売れ筋商品の情報などの情報を把握、マーケティング・ノウハウをつくることを目的として設立した小売店舗。パイロット・ショップ、実験店舗とも呼ばれ、直営方式が一般的である。しかし、最近では単なる情報収集を目的としたものではなく、川下作戦の一環として、あるいは、プレステイジ・ストアとして、本格的な小売店経営に乗り出す例が増加している。アバレル産業、食品産業、ファッション産業に多い。案内広告求人・求職、土地・家屋の販売、尋ね人などを内容とした新聞広告のうちで、標準活字を中心に、一段組みでつくられた小型の広告で、特定の紙面に一まとめにされているものをさす。広告の原型の一つであり、一行単位で広告料が計算されるため案内広告独自の凝縮した用語ができている。 |
| アンブレラ・プログラム 【umbrella program】 | 他の小売業と賛同して、買い物客にサービスを提供すること。一般的なものに、ポイント提供共同プログラムなどがある。 |